合格体験記 / ニューヨーク大学 スターン・スクール・オブ・ビジネス / NYU Stern School of Business / JH

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投稿者(イニシャル):JH
進学予定校:NYU Stern

・ カテゴリ: 【MBA】
・ 地域: 【アメリカ】
・ 受験校:Stern, Tuck, Columbia, HBS, Wharton, Chicago, Kellogg, LBS
・ 合格校:Stern, etc.

・ 性別:  【男性】
・ 出願時年齢: 【26歳~30歳】
・ 海外経験の有無: 【6年以上】
・ 費用: 【私費】

・ 受験した試験: 【GMAT/TOEFL/IELTS】
・ 塾・カウンセラー:【江戸義塾】
・ 奨学金: 【応募・検討中】
・ 留学の目的: 【キャリアチェンジ/スキルアップ】

Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
幼少から高校までをアメリカのシカゴ、デトロイト、LA等で過ごした後、日本に帰国しました。慶應義塾大学を卒業した後は新卒でIT系の会社に入社。当初からその金融部門に興味があったのでうまく希望を通してもらいました。仕事に特に不満はなかったし、会社の雰囲気や同僚との関係は良かったものの、今後のキャリアや自身の方向性を再考し、社会人2年目からは外資系金融機関に転職しました。そこの銀行部門でオペレーション業務を主に4年間経験しました。

Why MBA?
Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
私のキャリアの目標は「PEやVCでの仕事を通じて会社や社会に広くインパクトを与えたい」ということです。それを踏まえた上で私がMBAに行く目的は大きく分けて2つあります。1)この目標を達成する上で必要な知識、経験を得たかった、または得るきっかけが欲しかった。今のキャリアの延長線上では目標の達成は難しいと考えたため、あるべき方向に矢印を向けたかった。2)単純に楽しそう。ただ楽しいだけでなく、自身のキャリアに有用な知識や経験を得たり、グローバルなネットワークを広げることに興味があった。
大学在学時から漠然とMBAって楽しそうだなと感じていて、社会人になってからも機を見てチャレンジしようとは思っていました。いずれチャレンジするだろうし、早いうちから勉強だけでも始めようかなと思い、GMATとTOEFLの参考書を社会人一年目の時に買いました。ページをパラパラめくって、「これなら頑張ればいけるかも」と思うも、試験以外にもエッセーを書いたり、推薦文を用意したり、面接受けたりとめんどくさいタスクに怖気づき、一旦受験準備を据え置く(笑)
転職を機に仕事の内外で忙しくなるも、社会人3年目くらいの頃には仕事でのラーニングカーブも寝てきて、キャリアを再度考える時間も出てきました。この頃からPEやVCでもっとクライアントや社会全体にインパクトを与えてみたいと思うようになりました。20代も後半になり、動くならそろそろだなと思うと同時に、MBAをとることは様々な点でキャリアゴール達成のためのアクションに合致するなと感じ、MBAを決意しました。

Preparation for MBA application
Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
・2013/4 – MBAの勉強を本腰入れて始める。帰国子女なのでTOEFLは後回し。
・2013/5 – GMAT初回。Q44,V26 Total:580. 初回はこんなもんでしょーと思うも、帰国子女なのにVが低くて少しへこむ。
・2013/6 – GMAT2回目。Q47,V25 Total:590. せめて650をと思い受けるも撃沈。QはもうちょいとしてもVはやばいと焦る
・2013/8 – GMAT3回目。Q47,V35 Total:670. この2か月Vを重点的にやったおかげでVが大躍進。Qはピーク迎えた?
・2014/1 – GMAT4回目。Q48 V38 Total:710. これが最後だと思い臨み、見事GMATを成敗。ただ、試験が終わってスコアが表示されるまでの間は「これは730いった!」とテンション上がるも、710だったので上手く喜べず。
Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
周りにMBAホルダーがあまりいなかったので、基本的に一人で情報収集しました。Interfaceのウェブサイトに載っているtestimonialは合格のイメージをつかむ上で役立ちました。また、1st round出願直前の9月にCampus visitで東海岸を回りました。それまであまり在校生や卒業生と話をしていなかったので、在校生と話したり授業を体験することで、エッセーに書くネタを多く仕入れたり、合格をするイメージがさらに膨らんだ気がします。そして1st round出願直前にうまい具合にモチベーションを上げられました。

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。 (ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)
2014年9月にWharton, HBS, Columbia, Tuck, Yaleをビジット。事前にアポイントをとっていた日本人在校生の方とランチしたり、学校側が用意した半日プログラムに参加したり、授業を体験したりしました。
キャンパスビジットは必須ではありませんが、以下メリットを挙げます。
1) 自分が行きたい学校に実際訪問することで合格のためのモチベーションが上がる。特に私は1st round出願直前に行ったので、記憶がフレッシュなまま仕入れたネタをエッセーに盛り込んだり、キャンパスビジットで感じたことを面接で言えました。
2) 良くも悪くも学校のことを深く知れる。ネットや人づてで下調べするだけではやはり限界があります。実際に学校に行ってみることで授業、学生、学校の雰囲気などが分かります。もちろん人によってはその逆もあります。そうしたギャップを感じないためにもキャンパスビジットの価値はあります。
3) 面接でのネタになる/説得力あることが言える。最後の関門、面接ではいかに自分のパッションや入学したい想いを相手に伝えるかが重要になってきます。どの学校もキャンパスビジットは必須ではないと思いますが、面接の当日に自分の向かいに座った相手を説得するには実際キャンパスビジットで得た知見が鍵になってくるかと思います。

Q.志望校はどのように選択しましたか。
1)ファイナンスとgeneral managementに強い、2)ランキングがある程度高い(トップ10前後以上)、3)授業以外にも楽しみがある学校、キャンパスの外にも色々な機会があれば尚良し。
特に、Sternの場合、Wall streetからほど近いため、金融機関でのインターンやアルバイトもしやすいし、色々な人に会いやすいと思いました。

Q.スクール、カウンセラーなどはどのようにして活用しましたか。(可能であれば具体名も)
GMAT, TOEFLは独学、インタビューも一人で準備をしていました。エッセーは江戸義塾のエドさんにお世話になりました。
エッセーを書く上でちゃんと全部シェアして本音ベースで議論できる人が条件でした。上下関係はないほうがいいと思いましたし、提出物のレスポンスも早いほうがいい。また、毎週同じ時間に同じ場所に来てエッセーに取り組むというのは私の性格にも合わなかったので柔軟な対応をしてくれる人がいい。
こうした条件と照らし合わせてエドさんを選んだのは我ながらグッドチョイスだと思います。彼は典型的な陽気なアメリカ人で、気をつかうこともなく、楽しくエッセーの準備を進められました。また、レスポンスも早いです。夜1時くらいに彼に提出したエッセーが翌朝には添削されて返ってくることもよくあるので、終始自分のペースでストレスなく進められました。ついでに言うと値段も良心的です。
また、人の紹介も快くしてくれる方で、インタビュー前などの対策の際にはとても役立ちました。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。
・ TOEFL・IELTS(スコア(R/L/S/W)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
TOEFL 107(R:28, L:27, S:26, W:26)
テキストはOfficialのものを使いました。SとWは英語話せる云々よりもテンプレートをつくって、それに沿って答えるほうが効率的です。私はスクールに行ってませんが、そうしたテンプレートをいち早く頭に入れて勉強するのが良いと思います。
あとは集中力ですね。。。Listeningなど気づいたら答えを聞き逃がしていたりするので、集中力をあげる練習もTOEFLとGMATには役立つと思います。
TOEFLはクセがあって最後まで楽しめませんでしたが、ゲームの一部と割り切って頑張りました。
・ GMAT・GRE(スコア(V/M/IR/AWA)、テキスト、勉強法、受験履歴など)
GMAT 710 (Q:48, V:38, IR:5, AWA:5.0)
Officialテキストを終えたらGMAT PrepとManhattan GMATで模擬試験をひたすら解きました。GMAT PrepもManhattan GMATも数十ドル払えば問題を買い足せるのでコスパ良かったです。Manhattan GMATはサイトにログインするだけでいいので、通勤中のスマホとかでも使えますし、何かと便利です。Officialテキスト、GMAT Prep、Manhattan GMATの3つを何周もすれば700点に届くと思います。
・ エッセー
「65 Successful Harvard Business School Application Essays」をまずは読んでください。確か1st edition と2nd editionがあったと思います。両方是非とも買ってみてください。面白いエッセーがいくつも載っているので刺激になるだけでなく、最終的にはこのレベルのエッセーが必要なんだなとイメージがつくので、エッセーの準備を始める前に買って読んでおくのが良いと思います。
・ 推薦状
上司と同僚に頼みました。書いてもらうネタやサンプルの推薦状を事前に渡しておくと良いと思います。
また、時間に余裕を持ってお願いしましょう。各校で設問や文字数制限が若干違ったり、なにかと面倒です。
・ インタビュー
基本的な質問に対する答えとキーワードを頭に入れておきました。面接官もありきたりなことは聞きたくないと思うので、私なりの学校への思いや個人的なエピソードなど記憶に残るようなネタを用意しました。あとはもちろん受けたい授業名や教授名、興味のあるプログラム名、他校との違いなど、細かいところまでリサーチしておけばOKです。
あまり他の人と被らない程度まで話を深化できればきっと面接官の印象にも残るはずです。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。
(書籍)
GMAT参考書2冊、TOEFL1冊、Essay2冊、全体のアプリケーションについて2冊
計:2万円ほど

(試験)
TOEFL数回、GMAT4回 計:数十万円ほど

(カウンセラー)
エッセーでしか江戸義塾にお世話になってないので確か4,50万円ほど。

(キャンパスビジット)
チケット代、移動費、宿泊費などで20万円ほど

(その他)
GMAT PrepとManhattan GMATの問題買い足し, etc. 1万円くらい

以上もろもろで100万円くらいかと思います

Advice and Messages
Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

1)日本人全体の合格者は年々減っているかと思います。そしてMBA受験というのはどうしても運が絡んでくるゲームです。
それを踏まえて、是非多めにアプライしてください。本当に行きたい学校が数校ほどだとしても、リサーチすればするほど魅力的な学校は見つかるはずです。また、合格する上では学校とのフィットも大きく影響してきます。どんなに自分が行きたくても(能力があっても)、フィットがなければ良い結果は出にくいと思います。保険をかける意味でも多めにアプライするのが得策かと思います。

2)是非在校生と卒業生をフル活用してください。初対面で頼みにくいこともあるかもしれませんが、皆さんの今ある苦労を経験してきた分、皆快くアドバイスをくれたりサポートをしてくれます。エッセーに書くネタに困ったり、学校間の違いがいまいち分からなかったり、インタビューのコツが分からなかったり、色々あると思います。そんな時彼らに聞くときっと良いアドバイスをもらえるはずです。

Q. 一言メッセージ
長丁場なので、適度にストレス発散をしたり、気分転換したりして心のマネージが大事だと思います。そうするために時間と期間に余裕を持ってスケジュールを組むことが大事だと思います。
あとは気持ちですね!「自分なら絶対受かる!」と自信を持って受験に臨んでください。
上手くいかなくても溜め込まずに周りに相談したり、合格者にアドバイスもらったり、在校生に話を聞いてもらったり、どんどん遠慮なく周りに頼ってみてください。
Good luck!!

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