投稿者プロフィール
Aさん(女性)
31〜35歳(出願時期)
シンガポール国立大学/National University of Singapore(NUS)(シンガポール・アジア)/ Full-Time MBA
Q. 海外経験と期間を教えてください
学生の時にアメリカに1ヶ月留学、イギリスに1ヶ月留学、大学院生の時にオランダに1ヶ月インターンで滞在、入社後1年間シンガポールに出向
Q. 受験校および出願ラウンドを教えてください
R1: NUS, ESADE, IESE
Q. インタビュー実施校を教えてください
NUS, ESADE, IESE
Q. 受験結果を教えてください
合格: NUS, ESADE, IESE
Q. 進学予定先の費用工面を教えてください
社費
Q. 進学にあたり、奨学金を活用されますか
未取得
Q. 最終学歴 を教えてください(国内/海外・国立/私立・大学/大学院・文系/理系)
国内/私立/大学院/理系
Q. GPAを教えてください
学部: 3.84 院: 3.93
Q. 受験した試験と出願スコアを教えてください
(GMAT:点数(V/Q/IR/AWA)/GRE:点数(V/Q/AW)/TOEFL:点数(R/L/S/W)/IELTS:点数(R/L/S/W))
GMAT: 585
TOEFL: 101 (R25 L28 S22 W25)
Q. 受験するにあたり使用していた塾を教えてください
G-Prep
Q. 受験するにあたり使用していたカウンセラーを教えてください
Jeff Roah
Introduction
Q. バックグラウンドや職務経験などについて教えてください
1-3年目:ITエンジニアとして入社、社内R&Dの検証エンジニアとして勤務
3-4年目:会社のトレイニープログラムを利用し、シンガポールに出向。エンジニア・プランナーとして勤務
5-8年目:帰国後東京で実施された大きなスポーツの祭典の仕事に放り込まれプロジェクトマネージャー
5-10年目:スポーツの祭典の仕事をやりながら、英語が話せるという理由で50%稼働でアメリカのスタートアップと連携して日本でビジネスを展開する仕事する
11年目-現在:スタートアップと働くのが楽しいなと思い会社のCVCに異動し勤務
Q. なぜ、留学に行こうと思ったのですか。そのきっかけや理由を教えてください
・国際的なスタートアップと関わると、プロダクトの話だけではなくビジネス面での話をすることが多く、経営・数字面での自分の弱さを痛感したこと
・なぜか周りにMBAホルダーが多かったこと
・2023年の6月くらいに仲の良いVCの方に「Aはもっとグローバルに活躍した方がいいよ!海外MBAとかいったらどう?」といわれて本格的に意識し始めた
Q. 留学の目的や活動予定について教えてください
・今後スタートアップと一緒にビジネスをしたりする上で、同じプロトコルで話ができる知識と経験を身につけること
・東南アジアでのネットワーク拡大
Q. 留学後のビジョンを教えてください
社費留学のため送り出してくれた会社に戻るが、東南アジアに関わる仕事がしたいと考えている。スタートアップへの投資だけではなく、M&A、M&A後のPMIなどに従事したい。
Preparation for Application
Q. 留学を考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか
2024年6月:知り合いのVCの方に海外MBAを勧められ考え始める
2024年8月:とりあえず勉強せずにTOEFLを受けて社費の合格基準に達していたら応募を検討しようと考え受験。必要点をかなり上回ってとれたため少し調子に乗る。
2024年11月:ありがたいことに社費合格をもらい、本格的に勉強開始
2024年12月:年末年始がっつり休みをとり頭がおかしくなりそうなくらいTOEFLの勉強をする
2024年1月:TOEFLが当初の目標100点を超える
2024年2月:TOEFLを継続するも101点と1点しか増えず諦めてGMATの勉強開始、たまたま海外出張でバルセロナに行ったのでIESEのCampus Visit (ありがとう、会社)
2024年3月:NUSのAdmissionと始めて1on1、自分の価値観との近さを感じる、G-Prepに入会
2024年4月:カウンセラー巡り、Jeff Roahに決める
2024年6月:NUS Campus Visit
2024年7月:GMAT初受験、555点で出せなくもないがもうちょっと取りたいスコアをとる
2024年8月:GMAT2回目受験、585点で出せなくもないかな、という点数をまたとる
2024年9月:シンガポール出張、アドミと現地であってCVを見てもらい太鼓判を押される、帰国後GMAT3回目で575点をとり、諦めてR1に出すことを決意、IESE出願
2024年10月:NUS、ESADEも出願、インタビューの調整が始まるも自分がまたシンガポール出張があったため、出張前の5日間でインタビュー3回とIESEのAssessment Dayを実施、満身創痍ぐったりとしたままシンガポール出張に向かう。シンガポール出張中にESADEから合格連絡をもらう。
2024年11月:帰国後面接からちょうど2週間目の00:05にNUSから合格通知が届く。なんて時間に合格通知送ってくるんだ、ドキドキして寝られないじゃないか、と思いながら嬉しくてガッツポーズ。その後1週間後にIESEから合格連絡をいただき受験が終了。
Q. 大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか
(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
Info session参加、大学アドミと1on1、OB/OG訪問(LinkedInで連絡)、Campus Visit
Q. 受験準備にかかった費用について、教えてください
TOEFL関連:33万(複数回受験、単語帳など)
GMAT関連: 33万(複数回受験、G-Prep塾代など)
カウンセラー:40万円(Jeff Roah、無制限かつ3校プランを価格交渉して少し値引き)
Total: 106万くらい
シンガポールのCampus Visitは夏休みで遊びがメインだったので計上していません。
Q. 留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しました(もしくは、調達予定)ですか
社費のため会社負担、ただ会社からサポートを受ける前にTOEFLは何度か受験していたためそれのみ自己負担
Q. TOEFL/IELTSについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください
(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
TOEFLにおいては私は受験校(NUS、ESADE、IESE)においてまず何点が求められるか、という部分を徹底的に調査しました。結果として自分の経歴等を考慮すると100点を超えていればTOEFLに関しては問題がないだろう、と判断し100点を目指しました。
2回くらい受験した後に、なぜ100点を超えられないか、という点を自分で振り返り、「圧倒的に単語力が足りていない」という分析結果にいきつきました。
そこからは、AmazonでTOEFL単語帳のレビューが良いものを検索し、山内先生の単語帳を買いました。よく使われているオレンジ色の単語帳と比較すると掲載されている単語数は少ないですが、正直これ以上の単語帳はないと思います。年末年始のお休みで毎日ひたすら単語帳を暗記しました。最後の方は単語帳だけで4時間くらいかかっていました。
この単語帳暗記が終わった段階で、中国サイトでTOEFL過去問をひたすら解き、SpeakingやWritingのある程度の型を自分の中で作りました。
ほぼ単語帳の暗記だけで100点を超えたのであまり参考にならないかもしれませんが、単語力は基礎として非常に大事だと思います。
Q. GMAT・GREについて、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください
(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
GMATについてもTOEFL同様、まずどれくらいの点が求められるのか?を探りました。在校生のサイトや合格体験記を読み漁りおおよその平均値と下限値がわかったことで、目指すべき点が決まりました。
数学については、理系なので単語を頭に入れたら後は昔やった数学を思い出す作業だと思います。参考書もメルカリで色々みましたが、理系で数学をある程度やってきた人だればJマスのほうが理系がわかりやすい解説が多くオススメです。定理や理論を思い出せば解ける解説をしてくれています。Jマスをじっくり2周し、GMATのOfficial Guideのオンラインにて問題を毎日解きまくって慣れるようにしました。
Verbalについては、中山先生のG-Prepのオンライン講座を受講しました。土日の午前中は結構寝ていたいタイプなので自分の好きな時間に受講できる方がライフスタイルにあっていました。1回目の受験のあと、有料の1on1を申し込みどこを再度勉強すべきか、自分は何がわかっていないのか、という部分のアドバイスをいただけて有益でした。基本G-Prepに登録し、G-Prep内のプラットフォームで練習問題や過去問を解く、という形で勉強していました。
Dataについては、特に苦手なタイプ(あんまり数学的ではないもの)はもう捨てよう、という感じで取れる問題を取る、という方向でやっていました。
あまり誇れるような点ではないですが、合格したので「終わりよければ全て良し」かなと思っています。
Q. 上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
4-5名のカウンセラーにオンラインで1on1していただき、フィーリングで決めました。
Jeffが「是非やらせてほしい!頑張るから!」と言ってくれたのも1つ理由としてはあります。
また、会社の先輩が利用されており、「エッセイの編集能力が高い」と言われていた点も+ポイントでした。
Q. エッセイについて、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください
エッセイを書くにあたりまず自分の人生をしっかりと振り返る、というプロセスを最初にじっくりしました。自分が何をしてきてどういった価値観を持って、何をしてきたのか、という点を振り返り文章化(英語)した上で強みや弱み、Why MBA等をまとめたので、あまり苦労せずまとめることができました。
350 wordsのリミットに対して大体400 wordsくらいで書いてみて、Jeffに相談すると熱量はそのままに350wordsにしてくれるのでありがたかったです。当時のChatGPTの性能では、このあたりがうまく行かず、勝手に話を創作されたり推したい熱量の部分が消えていたりしました。
経験年数も10年を超えているので、経験してきた業務も多く、また社外での活動(ボランティアや他企業のメンターなど)もありあまりネタには困らなかったです。
Q. 推薦状について、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください
推薦状は現在の上司と、前職の私のことが大好きな先輩(同性)に書いてもらいました。
「偉い人に書いてもらったほうが良いのか?」とカウンセラーに聞いたところ「あなたをよく知る人物にしたほうがよい」といわれたので、先輩に依頼しました。
日本語で書いてもらってこちらで英語にしたものをお送りして先輩・上司にネットで登録してもらう形式を取りました。
先輩からの推薦状があまりにも愛に溢れており送り返してもらって読んでちょっと泣きそうになりました。インタビューでも「あなたの推薦書は非常に熱量があって、あなたがいかに素晴らしい人であるか、という部分が伝わった」と言われたので先輩の愛の力だと思います。
Q. インタビューについて、準備方法や苦労した点、工夫した点などを教えてください
インタビューについては、カウンセラーのJeffと数回練習しました。
TOEFLのスコアは大したことないですが、英語は話せる方なのでテストの準備と比較するとインタビューのほうが準備としては気が楽でした。
むしろインタビューまで持ち込めればインタビューで魅力を伝える自信はある!と思っていました。
工夫したポイントとしては、
– トリッキーな質問をしてくる方もいるので、カウンセラーとの練習でとにかくトリッキーな質問ばかりをしてもらう練習の回を設ける
– エッセイは読んできてもらっている前提で、エッセイに書いた自分の価値観や強みについてはぶらさないようにしつつも、自分の魅力を伝えられるような別の話も話せるように準備すること
– どのような質問がきて、「私の考えでは」「私の理解では」と自分が話せる話題に誘導して話す(そういった話を何本か持っておく)
などで準備しました。
学校によっては話が盛り上がりすぎて1時間の予定が1時間半になったりしたのでこれで落とされたら人間不信になるなぁと思いました。(受かりました)
Q. エッセー及びインタビューを通じて、自己PRとして、どのような内容をアピールしましたか
自分の人間性と開拓精神・開拓力をアピールしました。
仕組み(フレームワーク)作りが得意で、目標に対してそれを分解して何をすべきかを定め、始めてのことであっても自分がリードして仕組みを作っていく、ということが社会人人生の中で何度もあったため、そういうことが得意で今の会社でもフレームワークを作って、KPIの達成率が数倍になった、といった話をしました。
周りに困った人がいると放っておけない性格であるため、コロナ禍で困っている新入社員を助けるための研修プログラムを立ち上げたり、他会社の企業プログラムのメンターをやっていること
School Choice
Q. 受験校はどのように選択しましたか
1年は短いため1年以上のプログラム
元々シンガポールに戻りたい、という気持ちがあったためNUS
NUSがもしだめだった場合、バルセロナが2番目に住みたい場所だったのでIESEとESADEを選択
Q. 進学予定先を選んだ理由は何ですか
元々一番行きたい学校だったから。アジアでのネットワークを拡大したいから。
Q. キャンパスビジットを行ったことがある場合、実施時期や内容について教えてください
IESEとNUSは実施しました。
IESEはたまたま仕事でバルセロナ出張があったため、半日ぬけてCampus Visitしました。
事前にHPから登録して、当日授業を受けさせていただいたり、在校生とのランチも組んでいただきました。
NUSは6月に旅行で行く際に、半日時間をつくってCampus Visitしました。
ただ、6月はSpecial Termで在校生は夜と土日しか授業がないため、授業見学等はできませんでした。
アドミに連絡したところ、アドミもその間不在であることがわかり、在校生のHPから問い合わせを実施しました。ありがたいことに3名もわざわざ学校まできてくださり、ランチを食べながらお話を聞かせていただいたり、学校内を案内していただきました。
このホスピタリティにも非常に心動かされた部分があり、NUSに決めた一因となっているのは確実です。
Scholarship
Q. 奨学金に応募をした場合、奨学金の内容や応募方法などについて教えてください
応募していません。
Advice and Message
Q. 失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。
テストのスコアはスコアで大事ですが、あるアドミに言われたのは「在籍年数が少ないと話せることが少ないのでスコアでカバーすべきだが、キャリアが長めで話せることが多いのであれば、スコアはそこそこでもあなたがやってきた仕事のエピソードが強ければ戦える」ということです。これは私のようなキャリアが長いMBA受験生にとってかなり背中を押してくれる言葉でした。スコアはそこそこで悩んでいる私のような10年目選手がいましたら、この合格体験記が少しでもあなたの背中を押す力になれば幸いです。
Q. 一言メッセージをどうぞ!
今日が一番若い!悩むくらいなら今始めよう!